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高田洋一“呼吸する翼” Takada Yoichi "Breathing Wings"

美術家・高田洋一の空気の僅かな動きや、風に反応する作品たちを紹介しています。   代表的な作品、最近作を取り上げながら、解説風に制作史をお話しています。展覧会情報、教育普及、日々のデキゴトも紹介しています。カテゴリから選んで楽しんでください。連絡先:〒252-0003 神奈川県座間市ひばりが丘3-15-2 P/046-258-0191 E-mail:takada.yoichi@nifty.com

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翼“双”、翼Ⅰ、そしてジョイントシステム

◆2・翼‘双’(photshop)・・

■ 翼“双”1980 Wings“Twin”
L/650×H/600(㎜)
和紙、竹、御影石、真鍮 japanese paper、bamboo、black granite、brass

極初期の作品。高田の作品をご存知の方には、この作品が一番「高田さんらしい」(参考:砂丘館)と言われる仕事ですね。ユニバーサルに動く小型の接点(ジョイントシステム)を発明して、それを展開させた作品の原点です。

写真の上の翼の先端には、ウェイトが仕込んであります。先端付近に重心があり、上下左右、そしてローリングの動きをします。その重心を、二段目の翼の先端部で受けています。
一段目の翼の重さが、二段目の翼の先端に乗り、二段目の翼の重心位置が決まってきます。
二段目の重心位置を割れた石(黒御影石)の頂点で支えます。

すると、二枚の翼はダイナミックバランスが取れて、それぞれが別々の浮遊感のある動きをします。
30年以上前に作った作品ですが、このシンプルで画期的なシステムがその後の自分の仕事を決定付けたのです。

◆page-0001軽量Ⅱ・

■ 翼Ⅰ 1979 Wing・Ⅰ
L:1400×H:650 (㎜)
和紙、竹、黒御影石、真鍮 japanese paper、bamboo、black granite、brass
第14回現代日本美術展 佳作賞 1979・個人蔵

この作品が、本当の意味で高田のデビュー作品です。
原理的には全ての作品の原点ですが、工作技術としては素朴そのものですね。
1979年ですので、33年前(2012年現在)の23歳の時の作品です。懐かしい・・。
さて、ここで作品のジョイント部の簡単なご説明をしましょうか。

◆page-0003(ジョイント図)解説付

■ 私が一連の翼作品を作ることに至った、或はたどり着くには、いくつか理由があります。
ただ、それらの課題を具体的に解決するための「極めて敏感な動き」を生み出す「抵抗の少ないジョイントシステム」を考案できたことが現在の作家としての私を価値づけていると思っています。芸術大学では決して身につけることが出来ない、エンジニアリング的感覚を持っていたことが、私のオリジナリティとも言えるでしょうか。

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  1. 2012/03/10(土) 17:19:48|
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プロフィール

高田洋一彫刻研究所

Author:高田洋一彫刻研究所
高田 洋一/Takada Yoichi(彫刻家/Sculptor)'56年大阪生


'79大阪芸術大学美術学科卒
'05-'10東京大学大学院総合文化研究科「科学技術インタープリター養成プログラム」特任教員
'90文化庁芸術家在外研修員としてベルリン留学。


■ 和紙、竹、石などを用いた僅かな空気の流れを捉える繊細で緩やかな作品の動きが早くから注目され、内外美術館、画廊での展覧会開催


■ 主な受賞/'81第15回現代日本美術展/大賞。第6回ブルネル・アワード/奨励賞―芸術の鉄道への適合部門―、他。


■ 主なコレクション/兵庫県立近代美術館、富山県立近代美術館、埼玉県立近代美術館 他にパーマネント・コレクション。


■ 主な公共プロジェクト/JR大阪駅、日本経済新聞社本社、横浜銀行本店、横浜国際総合競技場、香港・青衣駅(Tsing Yi Sta.)など大規模な公共作品の作例多数。「水の声」「風の花」「風の道」「森の光」など建築的、環境装置的な展開も注目される。


■ 主な教育普及活動/アートとサイエンスなどを繋ぐWS、教育普及にも'85から各地の美術館、学校で活動。

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