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高田洋一“呼吸する翼” Takada Yoichi "Breathing Wings"

美術家・高田洋一の空気の僅かな動きや、風に反応する作品たちを紹介しています。   代表的な作品、最近作を取り上げながら、解説風に制作史をお話しています。展覧会情報、教育普及、日々のデキゴトも紹介しています。カテゴリから選んで楽しんでください。連絡先:〒252-0003 神奈川県座間市ひばりが丘3-15-2 P/046-258-0191 E-mail:takada.yoichi@nifty.com

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「水の声」2009 新潟市新津美術館 前庭 /水と土の芸術祭参加

高田は学生時代から、風で動く、運動する作品の研究をしていました。
その後、和紙、竹、石といった素材で、人の気配で動く作品を制作することになります。
それから、30年以上この仕事を続けていますが、2009年に発表した「水の声」は自然エネルギーに対する視点が少し異なります。今日はその「水の声」をご紹介します。

この作品は、風による光のうつろいと共に、音も大切なテーマです。
ぜひ、You Tubeの動画(水の声)でも音を楽しみながら、ご覧ください。
■DSC07618
■水の声 2009 
底面直径:4800×H:2020×天直径:2000(㎜)
土、水、太陽光、甕(水琴窟)、鉄、石、桐材、樹木(桜)、ステンレス、アルミニウム、モルタル、FRP

■1・DSC07608
いきなり、光の水玉写真で失礼しました。

この微妙なニュアンスのある光は、作品の天井部にある、水の層を通した太陽の光が作る、ゆらぐ木漏れ日です。
この光が部屋の中に映りこむ部屋(或は家)の作品です。
風が吹けば、天井の水が波立ち、光もまた揺れるのです。
自然の風のエネルギーが光の絵画を、動く絵画にします。
季節、一日のうつろいが光の表情を変化させてます。

■4・IMG_5270・
強い風が吹くと、水面は激しく波打ちます。
すると室内の影の壁画も激しく変化します。

■3・IMG_5398・H2
この作品には、もうひとつ「水」に関わる大切なテーマがあります。
水の声」というタイトルの通り、水の声を聴くための部屋であると言う点です。
天井に蓄えられた水は、中央の緑青の柱を伝わって、一滴ずつ滴ります。
部屋の中央には「水琴窟」が仕込まれています。
ここで「水」は透明な水の声を奏でます。
日本庭園の設えのひとつであった「水琴窟」を作品化することを妄想していたのですが、この機会で実現することが出来ました。「水琴窟師・田村造園」との出会いもこの作品を実現できた大きな力です。

■DSC07574・H・3
作品の外観。
銀閣寺の向月台の印象です。
この土の部屋は、天に水を頂き、大地の水の恵が注ぐ、我々の世界の象徴でもあります。
ちなみに、この作品は新潟市新津美術館の前庭で無料で公開されています。
現在3月、雪のため作品は施錠中です。(美術館は開館)この夏(7月14日-12月24日)の芸術祭には公開の予定です。お楽しみに。
■水の声・薦被り・2
雪中の「水の声」です。雪囲いが愛嬌のある風景です。
作品は積雪1m以上に耐えるように設計をしてありますのでご安心を(笑)
■(高田洋一)甕設置前P1040483
この甕が水琴窟の元です。いい形です。
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  1. 2012/03/17(土) 13:47:58|
  2. OUTDOOR
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  4. | コメント:0
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プロフィール

高田洋一彫刻研究所

Author:高田洋一彫刻研究所
高田 洋一/Takada Yoichi(彫刻家/Sculptor)'56年大阪生


'79大阪芸術大学美術学科卒
'05-'10東京大学大学院総合文化研究科「科学技術インタープリター養成プログラム」特任教員
'90文化庁芸術家在外研修員としてベルリン留学。


■ 和紙、竹、石などを用いた僅かな空気の流れを捉える繊細で緩やかな作品の動きが早くから注目され、内外美術館、画廊での展覧会開催


■ 主な受賞/'81第15回現代日本美術展/大賞。第6回ブルネル・アワード/奨励賞―芸術の鉄道への適合部門―、他。


■ 主なコレクション/兵庫県立近代美術館、富山県立近代美術館、埼玉県立近代美術館 他にパーマネント・コレクション。


■ 主な公共プロジェクト/JR大阪駅、日本経済新聞社本社、横浜銀行本店、横浜国際総合競技場、香港・青衣駅(Tsing Yi Sta.)など大規模な公共作品の作例多数。「水の声」「風の花」「風の道」「森の光」など建築的、環境装置的な展開も注目される。


■ 主な教育普及活動/アートとサイエンスなどを繋ぐWS、教育普及にも'85から各地の美術館、学校で活動。

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