高田洋一“呼吸する翼” Takada Yoichi "Breathing Wings"

美術家・高田洋一の空気の僅かな動きや、風に反応する作品たちを紹介しています。   代表的な作品、最近作を取り上げながら、解説風に制作史をお話しています。展覧会情報、教育普及、日々のデキゴトも紹介しています。カテゴリから選んで楽しんでください。連絡先:〒252-0003 神奈川県座間市ひばりが丘3-15-2 P/046-258-0191 E-mail:takada.yoichi@nifty.com

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「水の声」2009 新潟市新津美術館 前庭 /水と土の芸術祭参加

高田は学生時代から、風で動く、運動する作品の研究をしていました。
その後、和紙、竹、石といった素材で、人の気配で動く作品を制作することになります。
それから、30年以上この仕事を続けていますが、2009年に発表した「水の声」は自然エネルギーに対する視点が少し異なります。今日はその「水の声」をご紹介します。

この作品は、風による光のうつろいと共に、音も大切なテーマです。
ぜひ、You Tubeの動画(水の声)でも音を楽しみながら、ご覧ください。
■DSC07618
■水の声 2009 
底面直径:4800×H:2020×天直径:2000(㎜)
土、水、太陽光、甕(水琴窟)、鉄、石、桐材、樹木(桜)、ステンレス、アルミニウム、モルタル、FRP

■1・DSC07608
いきなり、光の水玉写真で失礼しました。

この微妙なニュアンスのある光は、作品の天井部にある、水の層を通した太陽の光が作る、ゆらぐ木漏れ日です。
この光が部屋の中に映りこむ部屋(或は家)の作品です。
風が吹けば、天井の水が波立ち、光もまた揺れるのです。
自然の風のエネルギーが光の絵画を、動く絵画にします。
季節、一日のうつろいが光の表情を変化させてます。

■4・IMG_5270・
強い風が吹くと、水面は激しく波打ちます。
すると室内の影の壁画も激しく変化します。

■3・IMG_5398・H2
この作品には、もうひとつ「水」に関わる大切なテーマがあります。
水の声」というタイトルの通り、水の声を聴くための部屋であると言う点です。
天井に蓄えられた水は、中央の緑青の柱を伝わって、一滴ずつ滴ります。
部屋の中央には「水琴窟」が仕込まれています。
ここで「水」は透明な水の声を奏でます。
日本庭園の設えのひとつであった「水琴窟」を作品化することを妄想していたのですが、この機会で実現することが出来ました。「水琴窟師・田村造園」との出会いもこの作品を実現できた大きな力です。

■DSC07574・H・3
作品の外観。
銀閣寺の向月台の印象です。
この土の部屋は、天に水を頂き、大地の水の恵が注ぐ、我々の世界の象徴でもあります。
ちなみに、この作品は新潟市新津美術館の前庭で無料で公開されています。
現在3月、雪のため作品は施錠中です。(美術館は開館)この夏(7月14日-12月24日)の芸術祭には公開の予定です。お楽しみに。
■水の声・薦被り・2
雪中の「水の声」です。雪囲いが愛嬌のある風景です。
作品は積雪1m以上に耐えるように設計をしてありますのでご安心を(笑)
■(高田洋一)甕設置前P1040483
この甕が水琴窟の元です。いい形です。
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  1. 2012/03/17(土) 13:47:58|
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「風の話を聞く花」 台湾 「2011花蓮平地森林園区国際芸術祭-MASADI-豊美緑境」

本日は昨年2011年に参加した台湾の芸術祭(2011花蓮平地森林園区国際芸術祭-MASADI-豊美緑境)で制作、インスタレーションした作品「森の話を聴く花」をご紹介しましょう。
この作品もYOU YUBE動画をご覧いただけます。ハラハラと緑の中で風に踊る作品を楽しんでください。

◆05・DSC05163・補正・

◆P1090793・
■ 森の話を聴く花 2011
直径/600×L/1300(㎜)×52基
竹、木、ポリエステル、ステンレス、ベアリング、他

◆01・20110520-0455・補正・L

この作品は、台湾の林務局の主催の芸術祭に参加した際のものです。
台湾・花蓮市の若い森を開発の手から守り、グリーンツーリズムの思想で森林公園として整備しようとする運動の中で開催された芸術祭です。 この作品を提案したときのコンセプトをご紹介します。

      -森の声を聴く花-

      人は木を切り倒し、自分達の暮らしを豊かにしてきた。
      森は黙って、私達を支えてくれてきた。
      私達は森を搾取し続けてきた。

      そろそろ発想を変えようじゃないか。
      私は森から与えられた糧を元に、
      自然の言葉を伝える装置(アート)を作った。

      風に踊る花のアートは、木と竹でできている。
      見えない風の言葉を私たちに伝えてくれる装置だ。

      私はこの広い草原に未来の森を夢想する。
      森を育み、自然と共に生きるには、何が必要だろう。

      私たちが自然の言葉に耳を傾ければ、
      答えは風が運んできてくれるかもしれない。

      見えない風の言葉から学ぼうとする心が、
      自然と共に生きる道を教えてくれる。

      2011/02/01

最後にオマケ話を。

当初、作品の花の部分は、写真のような航空合板に着色して、出来るだけ自然素材で制作する予定でした。
私が設計図を作り、現地の手配で制作をすることになりました。
さて、当初入手可能と言われた素材が入手できず、直前になって大失敗の報告・・・。
止むを得ず、作品のようなポリエステル系の樹脂素材を採用しました。
環境問題に関わる提案でしたので、自然素材にこだわった主催者の気持ちは充分理解していました。

でも、きっと、航空ベニヤに塗装をしていたら、もっと花は重たくなって、動きは鈍くなったでしょう。そして、光を透かした軽やかな色や光も得られなかったですね。
皮肉なことに現地での実験が失敗したことで、作品自身は魅力的になりました。
※ 樹脂素材を分解するには一定のコストが掛かります。石油製品の優れた性能を認めつつ、教条主義的にならない環境保護意識も必要ですね。
■P1080951・・・

■P1080958・・・2





  1. 2012/03/15(木) 14:45:46|
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教育普及活動・WS、講座、出前授業

◆金津6・設置T
新潟市金津中学校 全校生徒215名による作品制作とインスタレーション 2008 協力:新潟市新津美術館

◆20110521-0345・軽
台湾・小学生対象のWS(風車を作ろう!)。「2011 花蓮平地森林区国際芸術祭 MASADI-豊美緑境

■ 高田は作品制作の活動と共に、美術館などのワークショップ、学校への出前授業を1985年から続けています。
特に近年は学校現場での出前授業形式の活動に力を入れています。
小学生、中学生、高校・大学、大学院生までさまざまな子供たち、若者と出会ってきました。
作品を通じて「造形」という「言語」のこと、心の開放、また、目に見えないけれど、そこにあるものについて感じること、自分を表現することについて交流を続けています。

―教育普及研究活動略歴―

■ [ワークショップ・出前授業]
1985   「和紙と竹と風の造形」 埼玉県立近代美術館
1987   「現代美術基礎講座」 練馬区立美術館
2000   「アート・ジャングルこどもと探検」 富山県立近代美術館 平成11年度文化庁美術体験
      事業「トライアート」
      「彫刻と茶道とのコラボレーション」 東京、埼玉、神奈川、京都、福井、秋田などで開催
      「みなとみらい21 パブリックアート・ツアー」 講師
2004    「ペットボトル楽器の制作と合奏」東京都立文京盲学校
2005    「タマゴ達の創造力」-空間に浮かび風に漂う木のアート- 岐阜県立高山工業高等学校
       (デザイン科3生)
      「空気っておもしろい-風で動くアートをつくろう-」「-風のアートのある街をつくろう-」 
       高崎市立南小学校(5年生、2年生)群馬
2006    「出前アート『風で動くアートを作ろう』」新潟市立白根中学校(1年生)
       「アートでお茶を『《森の光》の いちごいちえ』」新潟市新津美術館
2007    「新潟市内中学校への連続出前授業」(横越中2年42人、第五中全校生350人、中教
       研美術部一斉研修)協力:新潟市新津美術館
       「風のアートで空気と遊ぼう」千葉県立現代産業科学館(新エネルギー 風・太陽・大地
       -あすの地球のために-展期間中)
2008    「白い羽の記憶」ユニットプランによる全校生徒215人を対象授業 新潟市立金津中学校
2009    「平成21年度 学校への芸術家等派遣事業」文化庁派遣事業 講師「木の枝でバラン
       ス・アートを作ろう」(中学2年生・57名)13:35-16:00 新潟市立金津中学校/新潟
2010    「高田洋一さんの出前授業」新潟市立早通中学校 全校生徒400名対象 ケント紙アート
       キットの制作(高田オリジナル版)
       「子供ための優れた芸術体験事業―派遣事業―」高崎市立箕輪小学校 対象:6年生
       94名 流木によるバランス作品の制作と座学(制作1.5日、座学半日)
2011    「小さな茶会」砂丘館 個展「白い一日」にて。協力:長谷川美喜子

◆DSC00009
2005  「タマゴ達の創造力」岐阜県立高山工業高等学校 デザイン科3年生授業と作品展示

2011 文化庁芸術家派遣事業 高崎市内小学校6年生 120名 「流木でバランス・アートを作ろう」 
◆DSC00019
生徒作品例(高校生):ケント紙によるバランスアート

■ [講座、講義、研究活動]
1999   「人の傍らに生きる彫刻」 神楽坂建築塾’99 第8回アユミギャラリー(新宿区)主催
2001   「平成13年度図画工作基礎研修講座」 茨城県教育研修センター(H13~18まで、6年
       連続実施)
2002   「学際の鉄人に聞く!」「科学と芸術のはざまで―答えは風に聞こう―」東京大学大学院
       進化生態情報学 特別講演会
2003   「空間演出デザイン学科特別講義」 武蔵野美術大学    
        「科学技術振興機構研究助成費申請 戦略的創造研究推進事業」 研究提案(グループ提案)
2005   「華道家のための基礎立体造形講座」(年4回講座)高田洋一アトリエ塾(’05-’07)
      「サイエンス・コミュニケーションとアートⅠ・Ⅱ」新潟薬科大学応用生命科学部コミュニ
      ケーション論A・B(前後期)(05~08まで3年連続実施)
2006   「中教研美術部一斉研修」講師 新潟市 協力:新津美術館
2008   「特色ある大学教育プログラム『アート・デザイン教育による3C力の育成』」逢坂卓郎教授
      特別授業 講師 筑波大学芸術学群
2009   「台北パブリック・アート フォーラム『共存と創生』」講演者として参加。(講演者:北川フラム
      、前田礼、ジョセフ・コスース、ケンダル・ヘンリー)台北市文化局 台湾
       「平成21年度茨高教研美術・工芸部夏季実技研究会並びに研修会」講師 (講義+制作《2日間、
       県下中高美術教員30名》)「講義テーマ:アートが高校教育に果せる役割、
      制作テーマ:風で動くオブジェをつくろう」茨城県立笠間高等学校/茨城
2010    「『美術、デザイン、工藝』の境界を越えて思考し、制作しよう」大阪美術専門学校 特別授業
      (2日間連続授業)対象:プロダクトデザイン科+工藝科 約50名

◆DSC06959H・
2006 新潟薬科大学 コミュニケーション論「サイエンス・コミュニケーションとアートⅠ/Ⅱ」作品制作と座学
◆56H・
学生作品例(理系学生):ケント紙による「テーマ:カッコよく"立つカタチ"」
◆高山展示会0017・
生徒作品例(高校生):流木によるバランス・アート






  1. 2012/03/15(木) 13:19:26|
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「月の影」、「翼Ⅷ」

You Tubeに動画のある作品をご紹介しましょう。

月の影」と「翼Ⅷ」です。
宜しければ「高田洋一チャンネル」から他の作品もご覧ください。

■月の影4×5 1H

■DSC08140

月の影」1990(2006再制作)
和紙(防水)、アルミニウム、ステンレス
直径:1800(㎜)

この作品ほど、写真でその動きを説明することが難しい作品はありません。
壁面にレリーフのように2つのリング状のユニットが、5箇所の関節で、相互にズレながら回転運動と、上下の運動をする・・・・これは判りませんね(笑)

先に少し説明(良い訳)を致します。
上の写真では、リングがいくつも映っていますね。
これは、二つのリングが動く軌跡を、ストロボ撮影で写したものです。
ですので、作品の実態は2個のリングなのです。

さあ、その些か解りにくい「月の影」の曖昧な動きを動画で見て頂ければと思います。

You Tubeというメディアのお陰で、直ぐに皆さんにその感じを多少とでも、確認して頂けるようになりました。
それでも、人間の目というのは、メディアの眼以上に大変優れた能力があります。
本当に僅かにずれて動く瞬間を感じることが出来ます。
1秒間に2、3cm動く気配やリズムも感じ取ることが出来ます。
空気の微妙な動きが作る、このシズル感は実作品で感じて頂きたいところです(微笑)

そう、ゆっくりとリングが動くとき、壁面の影も共にシンクロしながら動きます。
影と実作品が作る虚実の風景も作者の目論見です。


■会場風景023(トリミ完全版)

■DSC08120

翼Ⅷ」1988
和紙、竹、木、ステンレス、鉄、真鍮
H/500×W,D/2600(㎜)

下から眺めた風景です。
実はこのストラクチャーの景色は、上面の和紙の姿とのギャップが男の子に受けます(笑)

■P1100050

ドイツでの展覧会('88 第二回ペーパー・アート・ビエンナーレ、レオポルド・ハッシュ・ムージアム:ドイツ デューレンHP/日本語)のためにパッケージ・システムと共に考えた作品です。
それぞれのユニットが独立して動く風景は、漂う雲のようでもあり、波のようでもあります。
決して、自然の風景を再現しよう考えたことはありません。
コンパクトに分解が出来て、複雑な動きを生み出せるシステムを考えた結果生まれた作品です。

自然への敬意を持ちつつ、自然の秩序に逆らって制作をすることは不可能です。
むしろその自然の力が、作家のエゴイズムをコントロールしてくれるのですが。
でも、自然の風景を再現しようとすると、きっと不様なものになるでしょう。
ただただ、その力に身を任せるものを作ることだけを考えています。

■DSC08143

これが「翼Ⅷ」を分解し、梱包した様子です。
この梱包した風景をご紹介できるのは、Blogならではデスね。





















  1. 2012/03/13(火) 17:41:01|
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BIOGRAPHY(English)

TAKADA YOICHI selected Biography

1956     Born in Osaka
1979     Graduated from Osaka University of Arts
1990-91  Studied in Berlin on scholarship from the Japanese Cultural Agency
2005-10   Guest lecturer at the University of Tokyo, Graduate School of Arts
and Sciences,Science Interpreter Training Program

Selected Solo Exhibitions
1979    Muramatsu Gallery, Tokyo ’80~’82,’84
1985    Gallery Ueda-Warehouse, Tokyo
1988   Contemporary Sculpture Center, Tokyo ’97
2001    Nizayama Forest Art Museum, Toyama
2006    Niitsu Art Forum, Niigata/Takasaki Museum of Art,Gunma
2008    Azabujuban Gallery,Tokyo
2009   Gallery「Shina」,Kyoto
      Gallery h2o,Kyoto
2010   Art Space KAN,Kyoto
2011   Sakyukan,Niigata

Selected Group Exhibitions
1981   “The15th Contemporary Art Exhibition of Japan”, Tokyo Metropolitan Art
       Museum/Kyoto Municipal Museum of Art (awarded the Grand Prize)
1982   “Contemporary Paper Works-Korea and Japan”, National Museum of
       Contemporary Art, Korea/Kyoto Municipal Museum of Art
1983   “A Panorama of Contemporary Art in Japan-Sculpture”,The Museum of
       Modern Art, Toyama
1984   “Japanese Sculpture Today-Wood and Paper”, The Museum of Fine Arts,
       Gifu
1988   “II. International Biennale of Paper Art-Paper Makes Space, Leopold-
       Hoesch Museum, Duren, Germany/Nordjyilands Kunstmuseum, Aalborg,
       Denmark
1996   “The 6th Brunel Award Contest-Integration of Art at the Railway Site”,
       Copenhagen, Denmark (awarded commendation)
2000   “From Form to Perception”, Fukui Fine Arts Museum
2006   “Touch, Art! ” ,Kawagoe City Art Museum
2009   “Niigata Water and Land Art Festival 2009 ”,Niigata
2011   “Taiwan・Danongdafu Forest Park 2001 Masadi International Art Festival ”

Selected Commission Works
1989    Wind Gallery, Tenjin MM Building, Fukuoka
1994    The Gate for Curiosity, A Seed of Wonder, Chiba Museum of Science
        and Industry, Ichikawa
1996    Suiseiyoku, Clouds at Rest, Tokyo Fashion Town, Tokyo
1998    Breathing Color, Yokohama International Stadium, Yokohama
2002    Glitter to Heaven,Century Toyota Building,Nagoya
2006     Beginning of Journey, Tsing Yi station, Hong Kong
2009    Invisible Force,Nikkei Inc.Head Office,Tokyo
2011    Poet of Wind/Wind,Flowers,JR Osaka .Sta

Public Collection
Iwaki City Art Museum
The Museum of Modern Art Toyama
The Yamamura Collection-The Hyogo Prefectural Museum of Modern Art
Hakuo College, Tochigi
Imadate Art Hall Sanjuichi, Fukui
The Museum of Modern Art, Saitama
The Akita Museum of Modern Art


  1. 2012/03/13(火) 16:20:21|
  2. BIOGRAPHY(English)
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BIOGRAPHY(japanese)

高田 洋一 略歴 (たかだ よういち)                      

1956    大阪府に生まれる
1979    大阪芸術大学美術学科卒業
1990    文化庁芸術家在外研修員としてベルリンに滞在
2005-10  東京大学大学院総合文化研究科「科学技術インタープリター養成プログラム」 特任教員

[主な個展]
1979    村松画廊/東京(’80、’81’、82’、84も開催)
1985    ギャラリー上田ウエアハウス/東京
1997    現代彫刻センター/東京(’88も開催)
2001    下山芸術の森発電所美術館 高田洋一「月下の森」展/富山県入善町
2006    新潟市新津美術館/高崎市美術館 高田洋一「呼吸する翼」展/新潟、群馬
2008    Azabujuban Gallery 高田洋一「見えない海」展/東京
2009    SHINA「品」「眠れる光-空気の海に浮かぶ部屋」/京都
      ギャラリーh2o「目覚める影-手折られた枝の命」/京都
2010    アートスペース感「偽装された自然」/京都
2011    砂丘館(旧 日本銀行新潟支店長役宅)「風と出会った日-未来の思い出」/新潟

[主な企画展]
1981    「第15回現代日本美術展」大賞受賞 東京都美術館、京都市美術館
1982    「現代紙の造形-日本と韓国-」韓国国立美術館/京都市美術館、他
1983    「現代日本美術の展望一立体造形」富山県立近代美術館
1984    「第4回現代美術今立紙展’84」大賞受賞 いまだて芸術館
       「今日の造形・木と紙-自然との対話-」岐阜県美術館
1988    「第2回ペーパー・アート・ビエンナーレ」レオボルド・ハッシュ美術館/ドイツ、デンマーク
1995    「サイレント・メッセージ」デン・フリー・ウッステルング/コペンハーゲン/デンマーク
1998    「和紙 WAGAMI わがみ」茨城県天心記念五浦美術館
2000    「知覚するかたち」福井県立美術館
2009    「水と土の芸術祭2009」新潟市新津美術館 前庭/秋葉区
2011     「2011 花蓮森林公園国際芸術祭 MASADI-豊美緑境」/主催:台湾 林務局/花蓮 台湾

[主な作品設置]
1992    ≪鳥に憧れて≫≪月の影≫≪漸減線≫≪枝葉≫、Terry’s House、ロスアンゼルス
1993    ≪水面の鳥≫、横浜銀行本店、横浜
1994    ≪空からの声≫、恵比寿ガーデンプレイス、渋谷区
       ≪空想の旅≫、特急「ソニック883」内、JR九州・日豊本線
1996    ≪水生翼≫≪ひとまち雲≫、TFT東京ファッションタウン・アトリウム、有明 臨海副都心
1998    ≪呼吸する色彩≫、横浜国際競技場エントランス、横浜
2001    ≪森の精霊-赤い鳥・青い鳥≫、国立成育医療センター・アトリウム、世田谷区
2002    ≪光よ天までとどけ≫、センチュリー豊田ビル前、名古屋
2006    ≪BEGINNING OF JOURNEY≫ 青衣駅(Tsing Yi Sta.)アトリウムMTR Co.
         (Airport Express Railway) 、香港
2009    ≪見えない力≫ 日本経済新聞社 新本社ビル カンファレンス・モール、千代田区
2011    ≪風の詩≫≪風の花≫ JR大阪駅 新北ビル 11F屋上庭園 大阪市 北区

[受賞]
第14回現代日本美術展 佳作賞 (1979)/第15回現代日本美術展 大賞(1981)/小山彫刻のある街へ展 特別賞 (1984)/第4回現代美術今立紙展’84 大賞 (1984)/第6回ブルネル・アワード・96コペンハーゲン「芸術の鉄道への適合部門」 奨励賞(1996)/第13回大阪都市環境アメニティ表彰 (2003)

[パブリックコレクション]
いわき市美術館(福島):≪翼Ⅵ≫/富山県立近代美術館:≪翼“律”≫/兵庫県立近代美術館(山村コレクション):≪翼“forY forN“≫/白鴎大学(栃木):≪翼“華”≫/いまだて芸術館(福井):≪翼“錘”≫/埼玉県立近代美術館:≪水生翼≫/秋田県立美術館:≪白い羽音≫/新潟市新津美術館(新潟市所蔵):≪水の声≫
  1. 2012/03/13(火) 16:12:29|
  2. BIOGRAPHY(Japanese)
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玉 翼 

◆page-0001(カブトガニ)・

■ 玉 翼 tamatsubasa 1985
L/700×H/240×W/300(㎜)
和紙、竹、石、真鍮、他

昔話の続きを少々。卒業制作('79)を終了したお陰で、ある種憑き物が落ちたのでしょう。
私は、卒業間際の授業時間に「翼Ⅰ」(1979制作 和紙、竹、黒御影石)のアイデアを思いつきました。

その前から、風を扱い、自然の姿を表現する彫刻なのに、どうして姿は金属で出来た、メカニカルな姿をしているのだろうと、自分の仕事に内心違和感を抱いていたのです。

研究室の外に実験中の模型を並べては、一日中作品が風に踊る姿を眺めて、夕方にはその模型たちをアトリエに仕舞い込む。そんな毎日の中、部屋の中に仕舞った模型は、みんなジッとして動きません。
それは風が吹かないのですから、当たり前とも言えます。
でも、そこには私が呼吸をしているのですから、空気はあるのです。
たとえ僅かでも、空気は動いている・・・。

風というものへの、固定概念に気づいたのです。
秒速3㎝の風だってあるはず・・・。
そんな気づきが「翼Ⅰ」が生まれるキッカケだったかもしれませんね。

写真の「玉翼」は、そんな動く彫刻に対する、憑き物が取れた後の仕事です。
和紙と竹を選択したのは、「日本」を意識したわけではありません。

結果としては同じことになるかもしれませんが、プラスティックやステンレスといった、その時代を代表する素材にも関わらず、その正体が今ひとつ解らないで加工も困難な素材に、当時の屋外彫刻の作家達が、振り回されている状況に決別をするため、直感で理解できる素朴な素材を使いたいという思いが生まれていたんですね。これらの作品は、そんな作家としての宣言でもあったのですね。

直感的に、その材質の正体がつかめるもの、日常の中にあるありふれた材料、紙や竹ヒゴや石ころ、出作品を作りたい。人がモノをつくる喜びを復権させたい。それが結果的に「日本的」な景色の作品を作ることになったわけです。そんな野心があったようです。

もの派」と言われる美術運動の先例も受けている世代なので、それも無関係ではないでしょうね。
  1. 2012/03/11(日) 17:19:42|
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卒業制作・1979

◆◆01

◆◆02

■ 作品タイトル失念-Ⅰ 1979
H/3000㎜
アルミニウム、ステンレス、ボールベアリング、真鍮、木、他

本当に昔話になってしまいますが、少しお付き合いください。
これらの作品は、私が大学の卒業制作で制作した作品、或は卒業前前期の作品です。

判る方なら、私がどんな作家の影響を受けていたか明白です。
当時、私はその彫刻家の仕事に心酔していました。
当時、現代美術のコンセプチュアル・アートの息苦しさが性に合わず、その昔模型飛行機少年の血が、風で運動する作品の作家の持つ開放感に惹かれた原因かもしれません。

◆◆page-0001・H1

◆◆03

■ タイトル失念-Ⅱ 1979
H/3000×W/800(㎜)
アルミニウム、スチール、ステンレス、ボールベアリング

学生時代、主に屋外の風でリズミカルに運動する作品の研究を続けていました。
その作家のまねっこと言われるかもしれませんが、それも承知で私はその作家の研究をしていました。
トコトンやって、例えは悪いですがゴーストライターに成れるほどになろうと考えていたほどです(笑)

それでも、自画自賛ながら、作品は大変良く動きました。
卒業制作として、なかなか高得点でしたが、残念ながらグランプリは逃しました(笑)

◆◆05

◆◆06

■タイトル失念-Ⅲ 1978
H/400×W/150(㎜)×10基、ベースガラス部:W/1800×L/2700(㎜)
バルサ、真鍮、スチール、ガラス

この作品には、些かの思い入れがあります。
結果的に、この作品も良く動いていたのですが、でも「なぜ、よく動くのか判らずに作っていた」時代でもあります。自分で作った作品が、なぜそのように動くのか、せめて作家ならその理由を解っているのは最低の責任の一つです。解らないで作っている自分に初めて気がつきました。

しかし、風で運動するからといっても、直感的に風を受ける面が殆ど無いフレームだけのフォルムでも、関節部の転がり抵抗が充分に小さければ、作品は僅かな風で動くということを判らないないなりに実証してもいました。
そして、一般的には解りにくい話ですが、細いフレーム部分が、風を受けるだけではなく、垂直尾翼としての左右の姿勢変化に関わる仕事もしていました。
この作品の形と、運動の原理、面積とジョイント部の抵抗との関係について、正対する姿勢がこの分野の作家としての必要条件であることを発見した作品でもあります。

21歳の未熟な青年の原点です
  1. 2012/03/11(日) 16:59:25|
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翼“双”、翼Ⅰ、そしてジョイントシステム

◆2・翼‘双’(photshop)・・

■ 翼“双”1980 Wings“Twin”
L/650×H/600(㎜)
和紙、竹、御影石、真鍮 japanese paper、bamboo、black granite、brass

極初期の作品。高田の作品をご存知の方には、この作品が一番「高田さんらしい」(参考:砂丘館)と言われる仕事ですね。ユニバーサルに動く小型の接点(ジョイントシステム)を発明して、それを展開させた作品の原点です。

写真の上の翼の先端には、ウェイトが仕込んであります。先端付近に重心があり、上下左右、そしてローリングの動きをします。その重心を、二段目の翼の先端部で受けています。
一段目の翼の重さが、二段目の翼の先端に乗り、二段目の翼の重心位置が決まってきます。
二段目の重心位置を割れた石(黒御影石)の頂点で支えます。

すると、二枚の翼はダイナミックバランスが取れて、それぞれが別々の浮遊感のある動きをします。
30年以上前に作った作品ですが、このシンプルで画期的なシステムがその後の自分の仕事を決定付けたのです。

◆page-0001軽量Ⅱ・

■ 翼Ⅰ 1979 Wing・Ⅰ
L:1400×H:650 (㎜)
和紙、竹、黒御影石、真鍮 japanese paper、bamboo、black granite、brass
第14回現代日本美術展 佳作賞 1979・個人蔵

この作品が、本当の意味で高田のデビュー作品です。
原理的には全ての作品の原点ですが、工作技術としては素朴そのものですね。
1979年ですので、33年前(2012年現在)の23歳の時の作品です。懐かしい・・。
さて、ここで作品のジョイント部の簡単なご説明をしましょうか。

◆page-0003(ジョイント図)解説付

■ 私が一連の翼作品を作ることに至った、或はたどり着くには、いくつか理由があります。
ただ、それらの課題を具体的に解決するための「極めて敏感な動き」を生み出す「抵抗の少ないジョイントシステム」を考案できたことが現在の作家としての私を価値づけていると思っています。芸術大学では決して身につけることが出来ない、エンジニアリング的感覚を持っていたことが、私のオリジナリティとも言えるでしょうか。

  1. 2012/03/10(土) 17:19:48|
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水生翼 “鏡”

◆展示013(水H3)・・・

■ 翼“鏡”1985 (2006再制作)
W/4000×H/2500(翼・Each/2150、水盤/4000)(㎜)
和紙、竹、鉄、真鍮、水
所蔵:埼玉県立近代美術館

27年も前(2012年現在)の作品ですね。私の代表作のひとつです。写真は2009年の新潟市新津美術館高崎市美術館の個展(高田洋一展“呼吸する翼”)会場での物(写真は高崎市美術館)。床の水鏡は27年前も制作をしましたが、直径4mの水盤を展示するには、美術館の理解が必要でした。学芸員の「是非、水盤は必要」という情熱が無ければ実現しませんでした。お蔭さまで自分の技術も進歩し、つなぎ目のない、分解組み立てが可能な「水鏡」を実現することが出来ました。
会場を観客の方々が歩かれると、空気が攪拌されゆっくりと翼達が漂い始めます。水面に翼が映りこみ、水底にも空間が広がります。肝心な作品の動きを司る、ジョイントシステムについては、別の作品紹介(参照:翼“双”)でまた。
  1. 2012/03/09(金) 19:26:34|
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プロフィール

高田洋一彫刻研究所

Author:高田洋一彫刻研究所
高田 洋一/Takada Yoichi(彫刻家/Sculptor)'56年大阪生


'79大阪芸術大学美術学科卒
'05-'10東京大学大学院総合文化研究科「科学技術インタープリター養成プログラム」特任教員
'90文化庁芸術家在外研修員としてベルリン留学。


■ 和紙、竹、石などを用いた僅かな空気の流れを捉える繊細で緩やかな作品の動きが早くから注目され、内外美術館、画廊での展覧会開催


■ 主な受賞/'81第15回現代日本美術展/大賞。第6回ブルネル・アワード/奨励賞―芸術の鉄道への適合部門―、他。


■ 主なコレクション/兵庫県立近代美術館、富山県立近代美術館、埼玉県立近代美術館 他にパーマネント・コレクション。


■ 主な公共プロジェクト/JR大阪駅、日本経済新聞社本社、横浜銀行本店、横浜国際総合競技場、香港・青衣駅(Tsing Yi Sta.)など大規模な公共作品の作例多数。「水の声」「風の花」「風の道」「森の光」など建築的、環境装置的な展開も注目される。


■ 主な教育普及活動/アートとサイエンスなどを繋ぐWS、教育普及にも'85から各地の美術館、学校で活動。

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